「アッラーの使徒に害なす者に過酷な天罰が下る」と書かれた横断幕を掲げる市民。犬の顔がマクロン仏大統領にコラージュされている。(10月27日・ラッカ市内:アハメッド・アルフセイン撮影)

◆シリアでも仏大統領に抗議の声

フランスで今月、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を授業に使った教師が過激主義者に殺害された事件が起きた。マクロン仏大統領はテロを非難した一方、風刺画を含めた表現の自由を擁護すると発言。これに対し、中東各地で反発が広がっている。シリア・ラッカでも27日、マクロン大統領に抗議するデモがあった。ラッカ在住の市民記者が取材・撮影した。(構成:玉本英子・アジアプレス)

ラッカのシンボル、時計塔前での抗議集会。(10月27日・ラッカ市内:アハメッド・アルフセイン撮影)

ラッカは4年近くにわたり過激派組織イスラム国(IS)が支配を続けていた町で、ISの主要拠点都市のひとつだった。2017年のIS敗退後は、クルド勢力主導のシリア民主軍勢力の影響下にある。

「汝らが助けなくともアッラーは必ず彼(預言者ムハンマド)をお助けになる」との聖典クルアーンの一節が書かれたプラカードを手に仏大統領に抗議する市民。(10月27日・ラッカ市内:アハメッド・アルフセイン撮影)

今回のデモ参加を呼び掛けたのは地元ソーシャルメディアの活動家たち。ネットで情報が広まり、700人以上の一般市民が参加した。「アッラーの使徒に害なす者に過酷な天罰が下る」「汝らが助けなくともアッラーは必ず彼(預言者ムハンマド)をお助けになる」などと書かれた横断幕やプラカードを持ち、およそ2時間かけて市内中心部を行進した。

ISの過激主義支配に苦しんだ市民だが、マクロン仏大統領の発言には反対の声を上げた。(10月27日・ラッカ市内:アハメッド・アルフセイン撮影)