自分たちも行事に参加できるかもしれないと、軍人の家族が出演する芸術公演や、家族軍事訓練のために必死に練習してきたのに、将軍様をお迎えする公演に参加できないのはもちろん、まだ行事も始まらないうちから私たちの部隊がやってきて、軍人家族たちは家の中から残らず引きずり出され、二キロも離れた山の中に追い立てられてしまったのだから。

せっかちな二番目の兄が口を開いた。
「おい、その部隊は九八年度に「オ・ジュンフプ」近衛称号も授けられていて、将軍様をお迎えしようと家族もそれは一生懸命準備していたというが、ひどいことをするもんだな」
*  *  *
将軍様を自分たちの所にお迎えするということは、全軍、全国の望みだ。だが、革命の首脳部護衛事業を担当する我々は、そんな事情は少しも考えなかった。
それだけではない。我々の部隊はその日、現地部隊の通信を完全に破壊してしまった。
さらに、現地部隊の上級機関である武力部の局長、師団長にも、この「一号行事」を知らせていなかったのだ。
「おい、このガキどもが! なんで俺に知らせなかった?」
我々が撤収した次の日、中隊に息を切らして現れた師団長が、大声で怒鳴り散らしたというが、もう後の祭りだ。
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