そうであれば、盧武鉉大統領は朝鮮にやって来て、ちょっとは統一しようというのを見せてもらわないと。せっかく朝鮮に来たんだから、統一に一歩でも近づいていると思えるようでないといけないのに。私のこの考えは問題でしょうか……。
チン:いや、私もそう思います。当然でしょう。

リ・ジュン:開城(ケソン)工業団地(注1)で働けたらいいって、みんな言ってますよね。
今回、盧武鉉が来て、開城工団を拡張して、他の地域にも開城のような工業団地を作ろうって将軍様と合意したそうですね。
チン やらねばならないなんて言い合っているけれど、途中で止めちまうのか、どうなるのか。
開城だって放り出してやめてしまうかもしれないですよ。どうなることやら。

リ・ジュン:韓国は一旦始めれば投げ出すことはないでしょう。
チン:新浦(シンポ)の原子力発電所(注2)の一件、あれは何だ?
あの件があって人々は信じなくなったんですよ。
ただやってみて、気が合わなかったら、子どもの遊びのようにやめてしまう。わが国だけでなくよその国もそうなんでしょう。

リ・ジュン:米国はすべてのことが政治的目的でしょう。だけど韓国はそうではないみたいですよ。
もしもだけれど、また盧武鉉が来て「さあ、それでは、清津に開城工団みたいな工場を一つ建てよう」ってなったら、そこで働きたいですか?
チン:俺はすぐに行くよ! 金さえ稼ぐことができるなら行きますよ。
そんな工場に入って仕事ができたら、そりゃいいですよ。

リ・ジュン:しかし、みんながみんなそうでしょうか?
チン:ああ、それは当然喜びますよ。

リ・ジュン:でも、現実的に目に見えない限り信じられないでしょ?
チン:実現してやっと本当だと認められるんです……。
正直に言っていいのかどうか……、木を切りに山に行っても追い返され、商売すればとっ捕まる。何かやろうとすればすぐ統制でしょう?
(開城のように)韓国の工場に出て、給料も配給ももらえるなら、どうして行かないはずがあるでしょう。
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