リ・ジュン:首脳会談が終わったことだし、この話を韓国大統領にも、将軍様にも伝えたいですね。
リ:伝わるといいですね。
(整理 チェ・ジニ)

注1 咸鏡北道の協同農場で、各農民世帯の人数に比例して食糧分配専用の土地を分与するやり方が最近導入され「肥培管理」と呼ばれている。
もともとは農場の収穫の中から、農民の取り分が分配されていたが、建設支援、軍糧米などが差し引かれて農民の疲弊がひどく、別途に分配専用の土地を分与することにした。

注2 朝鮮当局は、初春に農民たちに新しく改善された制度での食糧分配を「口約束」して、秋になると「いつそんなことを言ったか?」とでもいうようにすべて覆し、収穫の大部分を各種名目で収奪していく。

こんなことが毎年続くため、農民たちは膨大な債務に縛られるようになった。
国家を信用することができない上、働いても恒常的に食糧が尽きる不安の中にいる農民の共同生産意欲は、すっかり薄弱になってしまった。
現在、共同農産労働は、労働鍛錬隊(「行くぞ部隊 1の注を参照)のような強制動員機構の力によって支えられていると言っても過言ではない。

注3 朝鮮では権力のトップを「大統領」とユーモラスに表現することが多い。「首領制」に代わる新しい権力機構を望む気持ちの現れだともいえる。

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