tama_0002.jpg【住民に情報提供を呼びかける軍准将。「アメリカを早く追い出してくれ」と訴える人も(スナア地区)】

スナア地区ではイラク軍と米軍が合同で掃討作戦をすすめている。地区に集まったイラク軍たちの元に、地元住民の男性30人ほどが一列になって歩いてきた。みな疲れきった表情をしている。長老と思われる白い髭の老人が兵士たちに怒りをぶつけた。
「軍は来るな!あんたたちは逮捕や狙撃など勝手気ままにやっている!」

地区のタクシードライバーがイラク治安部隊に拘束されたまま行方不明になり、2週間後、路上で遺体となって発見されたという。こういった出来事は日常的に起きていると長老は話す。

イラク治安部隊などによる不当逮捕や拷問などが深刻な問題となっている一方、軍や治安部隊の制服を着た武装勢力が無差別に人を殺すケースが多発していた。このため、軍は住民の信頼を得にくいのが実情だった。軍は、長老に調査を約束し、住民には武装勢力の情報提供を求めた。
3時間後、長老が軍に電話をしてきた。爆弾を積んだ車が市内を走っているという。その情報を元に不審車を追うことになった。(つづく)
(週刊金曜日掲載記事を加筆・修正)
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