中国の北京オリンピックやブッシュ政府の「北の核問題」協議が一段落つけば、朝鮮当局に各国が協力用食糧を提供する可能性も出てきた。
九五縲恚繼續Nにはこのような「協力的状況」はなかった。
朝鮮は食糧難を身をもって学んだ。

今回の食糧危機は、国家が改革開放に反対、否定する勢力の利益と便宜を保障することに偏重し、社会を統制管理したために発生したのであって、朝鮮のジャンマダンと自然発生的経済(個人単位の農業や手工業、商売など)は、経済的に自立した組織体としての機能を果たしている。
一九九〇年代はこの様な市場型流通機構がなかったがために、「食糧の暗黒時代」となってしまったのだ。
ここで一言付け加えたいことがある。

それは、今後米価は下がるとしても二〇〇〇ウォン水準で推移するだろうという恐ろしい予測が存在するということだ。
これが現実になると、人口の一〇縲恣Z%に上る脆弱層は、今後も一定期間食糧にアクセスするまともな手段を持たないため、飢餓ライン上で彷徨い、餓死の危機にさらされることになる。この脆弱層の困難だけが唯一、これまでもそしてこれからも変わらない点である。
現在のような無責任な状態が引き続き放置されるならば、九○年代に続いて脆弱層が犠牲になる第二の大飢餓が訪れるという予測は、現実味をおびて来ると思う。
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