子ども青年オーケストラのメンバーは40人。バグダッドに暮らす一般家庭の子どもたちで構成される。(4月23日・撮影:玉本英子)

 

23日(土)午後、首都バグダッドの音楽ホールで日本の震災からの復興を願うコンサートが開かれ、市民250人が音楽を通して日本の被災者へ励ましの気持ちをひとつにした。
コンサートはガンや白血病に苦しむイラクの子どもたちなどへの医療支援活動を続けるJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク 代表:鎌田實)が、バグダッドの民間音楽団体カリム・ワスフィセンターへ演奏を呼びかけたことがきっかけで実現した。
会場では一分間の黙祷の後、長谷川晋・駐イラク大使や日本の被災者からのメッセージなどが読まれ、現在JIM-NETが支援活動を続ける宮城県石巻市の被災者の写真などが映された。

コンサートにはJIM-NETが支援する病院の患者や医師のほか、大学生など250人の一般市民が演奏に耳を傾けた。(4月23日・撮影:玉本英子)

 

演奏はおよそ1時間、子ども青年オーケストラによる「上を向いて歩こう」の演奏に目を潤ませる観客も見られた。
オーケストラメンバーのひとり、スハッド・サードさん(18)は宗派抗争や爆弾事件が続くなかも音楽学校へ通い、オーボエの練習を続けてきた。半年前、JIM-NETから楽器の支援を受け、家でも練習できるようになった。
「家や家族を失った日本の人たちの悲しみは私には分かる。自分の大好きな音楽で日本の人たちへ励ましの気持ちを伝えたい」と話した。
コンサートの模様は後日、石巻市で公開される予定だ。
【バグダッド 玉本英子】