水は給水車から週に一度購入する。このタンクで1000リットル入り、3500シリアポンド(この地域のレートで約155円)。(アル・バーブ近郊のテントで9月中旬:ウンム・ムハンマドさんが携帯で撮影)

夫は公務員でした。24年前に病気で亡くなり、私は親族に助けてもらいながら子ども9人を育てきました。しかし、6年半前、アレッポでタクシー運転手をしていた長男が、戦闘に巻き込まれ死んだのです。一緒に働いていた次男は行方不明のままです。彼らが残した幼い子どもたち5人を私は引き取りました。

 

食器洗いから衣服の洗濯までここで行う。(アル・バーブ近郊のテントで9月中旬:家族が携帯で撮影)

これまで戦闘などで多くの知り合いを失いました。それは辛く、悲しいことです。でも、自分の子どもを失うほど、苦しいことはありません。あれからもう何年か経ちましたが、心の傷は癒されるものではありません。

 

台所には小麦粉、豆、油、漬け物、トマトペーストなどの保存食が並ぶ。(アル・バーブ近郊のテントで9月中旬:ウンム・ムハンマドさんが携帯で撮影)

テント生活は、夏はうだるような暑さで、冬は凍りそうです。戦争前には、当たり前に家にあったもの、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、テレビ、水道はありません。シャワー室もなく、小さなテントの中で行水します。電気は、ソーラーパネルを外にたてかけて、発電します。夜に灯すあかりや、携帯の充電などに使います。ガスもありません。拾い集めてきた木や枝で火を起こして調理します。テントの中にはトマトペーストや、漬け物などの保存食を並べています。

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