インドを拠点にミャンマー報道を続けるミジマ・ニュースによると、ミャンマー(ビルマ)国内でボランティア活動をおこなっていた元国軍将校ネーミョージン氏(35)が26日、電子通信法違反で禁錮10年の判決を受けたことがわかった。

ミャンマー最大の都市ヤンゴン【撮影:アジアプレス/FILE】

 

ネーミョージン氏は元国軍大尉で2005年に退役。インターネットカフェを経営しながら、国民民主連盟(NLD)の青年らが2009年に結成したボランティアグループとともに、貧困に喘ぐ人びとを支援する活動をおこなってきた。
テインセイン大統領の新政府発足直後のことし4月2日、ヤンゴンの自宅で警察公安部(SB)に逮捕され、携帯電話やコンピューターなどを押収された。同氏の電子メールに、NLDのウィンティン書記や米国に亡命した元国軍情報部高官が海外メディア向けに述べた、国軍に対する批判的な文章が含まれていたという。

弁護士の話では、インセイン刑務所内の裁判所で判決が読み上げられたとき、ネーミョージン氏は「国のためを思って活動する青年に対し、裁判所が10年の刑を下すのは、まったく不当なものだ。もう控訴もしない」と裁判官に述べたという。
電子通信法は2004年に軍事政権下で制定された法律で、しばしば人権活動家を弾圧する際に適用されてきた。同法第33条では、電子通信技術を用いて、国家の安全保障、法の支配、地域の平和を脅かす者は、禁錮7~15年の刑に処されると規定されている。
タイ国境で活動するビルマ政治囚支援協会(AAPP)によると、ミャンマーでは1995人の政治囚が未だ拘束されたままである。
【赤津陽治】