2006年のイスラエル・レバノン紛争時、イランではナスララ師を称える掲示がテヘラン市街にあふれた。(撮影・大村一朗)

 

レバノンのシーア派政党ヒズボラの指導者、ハサン・ナスララ師(52)の健康状態が悪化し、治療のためイラン入りした、とする情報が広まっている。ヒズボラはこれを否定し、また、同党と同盟関係にあるイランでも、多くの官製メディアがこの情報を打ち消そうと躍起になっている。

ヒズボラに近い関係者が、トルコの国営アナトリア通信のインタビューで、ナスララ師はベイルートの病院を出たあと、空路でイランに向かい、同国の病院に搬送されたと語っていたことなどから、同師の健康状態が悪化したとのうわさが広まっていた。

ヒズボラ広報部は、ナスララ師の体調は良好であり、同師はベイルートにいると強調し、容態悪化説を否定。また27日にはヒズボラ系のテレビ局にナスララ師が登場し、自ら健康状態をアピールし、健康状態悪化の情報はヒズボラに対する悪辣な攻撃であると非難した。
ナスララ師は癌を患っているとの情報が、以前から報じられていた。
(大村一朗)