2001年、ボアズィチ大学は校内での女子学生のスカーフ着用禁止を厳格にする方針を通達。これに抗議してスカーフを被ったまま大学に入ろうと行動に出た4人。(2001年:イスタンブール・撮影・玉本英子)

◆スカーフ禁止した大学に女子学生が「実力行動」

トルコの学校教育の現場での女子のスカーフ禁止は、長年、世論を分ける問題となってきた。国民のほとんどがイスラム教徒でありながら、一部の宗教校を除き、学校では女子はスカーフを被ることが認められなかった。大学では、97年に政府が大学での女子学生のスカーフ着用禁止の方針を明確にし、これに従った大学もあったものの、社会的に大きな議論となっていたこともあり、大学側の裁量で禁止通達を厳密に実施しない大学もあった。イスタンブールのボアズィチ大学もそのひとつだった。ダウトオール、チルレル元首相らなども輩出した有名校で、ボスポラス海峡を望む美しい場所に立つキャンパスだ。(玉本英子・アジアプレス)

ボアズィチ大学が方針を転換し、大学内での女子学生のスカーフを禁止すると告知したのは2001年のことだった。これまでスカーフを被って通学していた女子学生は、授業を受けるために学内でスカーフを脱ぐか、学業を中断するかの選択を迫られることになった。