アフリンからの避難民デルウシュさんと妻。(昨年10月シリア・コバニ・玉本撮影)

◆香川県ほどの広さのアフリンをシリア武装諸派とトルコ軍が攻撃

シリア北西部アフリンは、トルコ国境に接する町だ。オリーブの木がつらなる緑豊かな土地に、多くのクルド人が暮らしてきた。内戦後、早い段階からクルド主導の行政機構が統治してきた。(玉本英子・アジアプレス)

香川県ほどの面積のアフリンはシリア内戦初期にクルド・人民防衛隊(YPG)が影響下に。トルコは「クルド・テロ組織の出撃拠点」とし、武装諸派を支援したトルコ軍とともに侵攻開始。(地図・アジアプレス)

「クルド・テロ組織の排除」が理由とされたが、空爆などで一般市民も犠牲となった。2か月間にわたる作戦で町は制圧された。死傷者は1000人以上。イスラム武装過激派が町や村を支配することへの恐れから、15万人を越える人びとが脱出した。
次のページ: ◆追われた家、その後、武装組織の家族が転居...

★新着記事