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ロマ音楽師の息子たち。教えなくとも自然に弾き方を覚えるのだという。ロマの生活の中には音楽があふれる。(エディルネ市内で)

ロマが携わってきた仕事は、鉄くず集め、ゴミ拾い、日雇い農作業だけではない。
ロマは、高い芸術性をもつ音楽師としても知られる。酒場をわたりあるき、音楽を提供する、いわゆる「流しの音楽師」という職業は、流浪しながら生計をたててきたロマの伝統職のひとつだ。
「人前で芸をする者」は、かつての日本がそうであったように、社会的にさげすまれてきた職業でもあった。
トルコでは、こうしたロマ音楽師は現在は流浪はせずに、ほとんどが定住している。生まれながらなのか、環境なのか、ロマの持つ音楽的才能は、目をみはるものがある。エディルネの夜の街では知られた音楽師、フセイン・キョリュクリュさんの家を訪ねたときのことだ。
フセインさんがアコーディオンを奏でながら歌った曲を、7才の孫息子は、一度聴いただけで、歌詞や節回しまで覚えてしまった。孫の前で、その歌を歌ったのは初めてだという。
「俺たちにはそういう血が流れているんだ。ワッハッハ」
フセインさんは息子のほっぺたをつねって、大きく笑った....

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