朝鮮は金日成-金正日への絶対的忠誠を全国民に強要する社会になり果てた。すると、それに少しでも反する者を処罰、再教育するシステムが必要になった。すなわち金日成-金正日絶対化と革命化はワンセットなのである。(「太陽と青春」(金星青年出版社 1999年)より)

朝鮮は金日成-金正日への絶対的忠誠を全国民に強要する社会になり果てた。すると、それに少しでも反する者を処罰、再教育するシステムが必要になった。すなわち金日成-金正日絶対化と革命化はワンセットなのである。(「太陽と青春」(金星青年出版社 1999年)より)

 

北倉(プクチャン)18号管理所出所者の証言 3

父親の革命化

※裁判を受ける権利は重要な人権の一つだ。
以下では、国家のために懸命に仕事をした朝鮮の公務員が、どうして革命化という懲罰を受けることになったのか。革命化を必要とする社会構造がわかる証言をまとめた。

何の罪もない私は言うまでもなく、処罰された当事者である私の父でさえ、弁護士どころか形式的な裁判すら、ただの一度も受けたことがない。映画やドラマに出てくる裁判の光景なんて、朝鮮では絵にかいた餅に過ぎない。

わが国で無実の人間を「政治犯」扱いするためには裁判など論外なのだ。
私の父も六か月間、予審員に調査され、裁判所でもなんでもない社会安全部と第二経済委員会の手によって「18号管理所」に送り込まれてしまったのだ。労働党員の革命化に弁護士や裁判など必要ない。職業も党職も全部取り上げて、「管理所」に送ればおしまいだ。
しかも、父が「罪」を犯したというだけで家族までも「管理所」送りにしたのである。私がいた「18号管理所」には公正に裁判を受けて入って来た人間は誰一人いなかった。全員が「革命化」対象となって送り込まれていたのだ。
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