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【葬儀の行進には、あっというまに数千人が集まった。】(撮影:広瀬和司)

「あんたも2週間もこっちに来ているのなら、わかるだろ。子供だって簡単に殺される。(一緒にいた子供を指差して)見ろ、この子供の怪我を。デモに参加して殴られたんだ。武器を持っていたんじゃないんだ。

俺たちはもう選挙は求めない。独立するだけだ。それだけだ。これまで、何度も独立のスローガンを叫んでデモをしているだけで撃たれたんだ」とまくし立てる。

別の男も「どうすればいいんだ、教えてくれ。インドは民主主義国のはずなのに、何か言えば弾圧するだけだ。もう独立しかないんだよ」と訴える。また違う男も「ここで、何が起こっているかしっかり伝えろ。それが俺の意見だ」と言って、走り去っていった。

遺体が墓地に着くと、遺体に触れようと人びとが殺到した。殉教者の遺体に触れるのはイスラム教徒にとって栄誉なのだ。弔いの礼拝には少なく見積もっても二,三千人の人びとが参加し、ジャヴッド・アフマッドさんは埋葬された。
たった一人死んだだけかもしれない。だが、彼は病気や事故で死んだのではない。カシミールの帰属の問題があるがゆえに殺されたのだ。

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