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マリ北部のごくごく小さな村ジャムで、二人のフィリピン人技師に出会った。ABBの職員だ。
ABBはスイスに本部を置き、世界中で産業機器・システムの導入・メンテナンス業務を行っている企業。アフリカ諸国においても約20カ国に拠点を設けている。

西アフリカのほとんどのランドクルーザー(トヨタ製の四輪駆動車)には、UN(国連)のロゴかABBのロゴが入っている、そんな印象が残るぐらいによく目にした会社名だ。私がここで会ったお二人は、セネガルからマリにかけて走る国際鉄道のメンテナンスをしているのだった。

「任期は18ヶ月。家族の顔を見ることができないのがなによりつらい。今回は、相棒がいるから気分的に楽だよ。」アドーリノ・モヨさん(写真)はそう言って、仲間の顔を見た。遠く離れた国での仕事は楽ではないが、本国での仕事よりも収入がいい。なにより、自分の得意な領域を仕事で発揮できるのはやりがいがある、とも。彼の肩書きはチーフ・メカニック。

送電線の敷設・維持が、具体的な業務内容だ。また、「本来の業務ではないものの」と付け加えていたが、地道に続けられている周辺の道路整備も、現地の人々から好評を得ていた。
スーダンではマレーシア人の電気技師と語らい、エチオピアでは道路を建設中の中国人技師と出会った。アフリカで働くアジア人、少なくない。