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いろいろな事情で、コンボイ(車列)を組むことがある。
例えば、西サハラ。南部の町ダハラからモーリタニア国境までの700kmの区間を乗り物で移動する場合、モロッコ軍の護衛との同行が義務付けられている。

西サハラの独立を目指すポリザリオ戦線から通行者を守ることと、周辺に設置された地雷を避けるルートを先導することが、コンボイを組む目的だ。しかし、私が95年に初めてこの地を訪れて以来、ポリザリオによる襲撃を聞いたことは無く、地雷を避けるといっても、舗装された一本道が延々と続くだけだ。係争地帯を感じさせるような緊張感は無い。

ケニア北部のマルサビットでは、早朝、8台のトラックが列を成して出発を待っていた。荷台の下段には家畜が押し込まれ、上段では乗客がひしめき合っている。乗客に混じって、各トラックには肩からライフルを下げた軍人も同乗。無線で頻繁に交信を続ける彼らの表情は険しい。

マルサビット・イシオロ間をまっすぐに伸びる道沿いで、武装強盗が頻発しており、その日も、現地のトラックが狙われたとのことだった。軍の護衛を付けた8台のトラックは、コンボイを編成してイシオロへ向かうことに。

抜きつ抜かれつしながら進むのかと思ったが、ここでは260kmの道程を、一定の間隔を保ちつつ8台が乱れずにイシオロまで疾走を続けた。写真はイシオロに到着したところ。軍民一体の、必要に迫られ編成された、まとまったコンボイだった。

チャドの道は砂が深い。歩くだけでも砂に足をとられて歩みが重いほど。そんな道を、隣国スーダンから食糧品や日用品を満載したトラックが3台、コンボイを組んでゆったりと進んでいた。砂にはまった場合やエンジントラブルなどの際に、お互いを助け合えるようにとのコンボイだ。

道沿いの村に付くと、ドライバーと乗員はまずお茶を振舞われ、ひとしきり会話を終えると荷を降ろす。その繰り返しを続けながら、3台のトラックはチャドの首都ヌジャメナを目指していた。リーダー格のドライバーによると、彼らはこの往復を、何度も何度も繰り返しているとのこと。車輪にもたれかかって休む彼らを見て、現代のラクダのキャラバンのように思えた。