韓国当局は知っている
韓国当局者たちは、ダイレクトに金総書記の健康悪化が遅延の原因だとは言っていない。
対北専門部署の国家情報院、統一部の幹部たちも、メディアに対して、冒頭に挙げたいくつかの可能性を並列して語っている。
これは、北朝鮮を刺激しないために、あえてトーンを抑えたものと思われる。北朝鮮の権力中枢にとって、金総書記の健康問題は弱点であり、もっとも隠したい秘密である。

「優しい」韓国当局は、今、北側が突かれたくない点を避けてやり、赤十字会談や水害支援などの南北直接交渉の場で、へそを曲げられないように気を使っているのだと思う。
もちろん、南北関係の主導権をキープしたいからだが。

いずれにせよ、「党代表者会」の延期は、金正日政権にとって痛手である。本稿執筆段階で、北朝鮮メディアは何も説明していないが、もう既に北朝鮮国内では「何かがおかしい」という空気が広がっているはずだ。
数日内に、北朝鮮メディアは開催遅延について何らかの説明をすると思われるが、洪水と台風被害をその理由にするものと、筆者は予測している。
2010年9月17日 記

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