朝の様子。写真ではわかりづらいが砂で景色がかすんで見える。(4月13日:玉本英子撮影)

 

玉本英子 現場日誌
4月13日 バグダッド
イラクでは夏前になると砂嵐が発生する。
昨晩からひどい砂嵐になった。
砂嵐はイラクでは「アーフィア・トラビーア」という。
窓の外は暴風で椰子の木が大揺れしていた。砂で10メートル先の建物が見えない。
激しい砂嵐に、赤く染まった大気。
なんだか火星にいるみたいだ。
日本の花粉症がかわいく見える。
大風が吹いたのであわてて窓を閉めた。
でも、どこから来るのか砂がどんどん入り込んでくるではないか。
部屋のなかまで黄色くかすみだす。急いで扇風機をつけ、その前に座ることにする。
停電でなくてよかった。
口元にスカーフをかぶせて寝たが、結局大量の砂を吸い込んだらしい。喉のイガイガが直らず、咳が止まらない。この時期になると呼吸器障害で病院に運ばれる市民も少なくないという。
【バグダッド・玉本英子】

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