◆少年団の思い出 ハナは優等生?

:「ソニョンダン(少年団)」はいつ入った?
ハナ:私は小学校3年生のときに、2月16日に。

:おぉーっ!えらい!
ハナ:一番早く入りました。

:2月16日に入る子が一番優秀な子で、その次が4月15日で最後が「6.6節」なのよ。(2月16日は金正日の生誕日、4月15日は金日成の生誕日である)
ハナ:そうです。

:それで、私は「6.6節」なのよ(笑)。もう最後まで入れなくて、ハナは「最優等生」なんだ(笑)。
ハナ:それがすごい「英雄」扱いで(笑)。(入団式に)私のネクタイ(少年団員は赤ネクタイをする)をしめてくれる人も幹部だったり、軍の人たちで、大きな劇場で入団式をやるんです。2月16日に、他の人より2ヶ月早くネクタイがつけられるっていうのは、もう自慢で自慢で(笑)。

:日本の人にはわからないかもしれないけど、これね、むちゃくちゃ厳しい序列なんですよ。最初のハードルは少年団に入れるかどうかなんだから。その少年団の入り方も、2月の金正日の誕生日、そのときに入れる子っていうのは、本当に国家として認められた子なんですよ。

:その次に、「父なる首領様の愛」で入れるのが4月15日で、「6.6節」っていうのは少年団の日なので、この日に少年団に入るっていうのは「その他大勢」っていうか、もうしょうがないなぁ入れてあげよう、という感じ。オマケのクソみたいなもんだね(笑)。そうかー、ハナえらかったなぁ。
ハナ:一応、家が日本からの帰国者っていうのを学校のみんなも知ってたんですけど。

次のページ:在日帰国者はかつて昇進や進級で差別された時代があった...

★新着記事