イスラエル軍からの激しい攻撃が続く、パレスチナ暫定自治区ガザ。死者数は、8月4日現在で1800人を超えた。爆撃は広範囲にわたり、女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ている。古居みずえが現地ガザから報告する。(アジアプレス編集部)

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イスラエル軍の攻撃の激しかったベイトハヌーン。

以前、何度も訪ねたところだ。緑が豊かな農業地帯だったが、今回の攻撃で瓦礫だらけになってしまった。

停戦で、家族は自宅へ戻ったが、家は完全に壊された。なすすべもなく引き上げるしかないようだった。(8月5日ベイトハヌーンで  撮影・古居みずえ)

【ガザ攻撃】
6月末、パレスチナ暫定自治区ヨルダン川西岸で行方不明になっていたイスラエル人の少年3人の遺体が発見され、イスラエル政府はイスラム原理主義組織ハマスの犯行だとして非難。今月初めにはこれに対する報復と見られるパレスチナ人少年殺害事件がエルサレムで発生。少年は焼き殺されたと報じられたことから、自治区ガザで抗議が広がり、ハマスがロケット砲撃をおこなった。イスラエルはただちに報復を決め、本格的な空爆作戦を開始。爆撃は広範囲にわたりハマス幹部宅やハマスのロケット弾発射地点など1000か所を超え、女性や子どもを含む一般住民に多数の犠牲者が出ている。またハマス側も数百発を超えるロケット弾で応酬を続ける。ガザ攻撃は過去にも何度も 起きており、2008-2009年にはパレスチナ、イスラエル双方の死者は千人にのぼる。その犠牲者の多くはパレスチナ住民だった。

 

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