ISは支配地域で統治を始めると、イスラム法(シャリーア)を独自に解釈し、住民に公布。強盗殺人、敵軍捕虜、スパイ行為、迷信信仰、姦通罪、同性愛などは処刑。とくに「重罪」には、銃殺でなく、大鉈での断頭刑となる。また「見せしめ」のため、斬首された死体は広場などに数日間、木に縛り付けるなどしてさらされることもある。(ニナワ・IS映像)

ISは支配地域で統治を始めると、イスラム法(シャリーア)を独自に解釈し、住民に公布。強盗殺人、敵軍捕虜、スパイ行為、迷信信仰、姦通罪、同性愛などは処刑。とくに「重罪」には、銃殺でなく、大鉈での断頭刑となる。また「見せしめ」のため、斬首された死体は広場などに数日間、木に縛り付けるなどしてさらされることもある。(ニナワ・IS映像)

写真は窃盗犯に対する手首の切断刑。これらはハッド刑を呼ばれるがサウジなどのイスラム諸国では一部、こうした公開刑がいまも存在し、ISだけが特殊というわけではない。治安が混乱した場所では強盗も横行し、見せしめという形であっても犯罪への厳しい取り締まりは犯罪抑止力ともなっている。ただし冤罪も含む公正な裁判が行われているかなどは不明。薬物売買程度であれば鞭打ち刑だが、窃盗でも強盗殺人であれば斬首刑または銃殺となる。またヤズディ教徒やシーア派住民には徹底した殺戮を行っている。タリバン政権のアフガニスタンでも同様の公開処刑があったが、欧米メディアはその映像を繰り返し流し、「野蛮な原始集団」と描き、アフガン空爆への国際的機運を高めるイメージ操作を行った。こうしたことも踏まえたうえで、IS支配下で起きている過酷な人権侵害に目を向ける必要があるだろう。写真の一部をぼかしています。(ニナワ・IS映像)

写真は窃盗犯に対する手首の切断刑。これらはハッド刑を呼ばれるがサウジなどのイスラム諸国では一部、こうした公開刑がいまも存在し、ISだけが特殊というわけではない。治安が混乱した場所では強盗も横行し、見せしめという形であっても犯罪への厳しい取り締まりは犯罪抑止力ともなっている。ただし冤罪も含む公正な裁判が行われているかなどは不明。薬物売買程度であれば鞭打ち刑だが、窃盗でも強盗殺人であれば斬首刑または銃殺となる。またヤズディ教徒やシーア派住民には徹底した殺戮を行っている。タリバン政権のアフガニスタンでも同様の公開処刑があったが、欧米メディアはその映像を繰り返し流し、「野蛮な原始集団」と描き、アフガン空爆への国際的機運を高めるイメージ操作を行った。こうしたことも踏まえたうえで、IS支配下で起きている過酷な人権侵害に目を向ける必要があるだろう。写真の一部をぼかしています。(ニナワ・IS映像)

イラク軍に加え、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊もISは「アメリカと結託する十字軍同盟」と規定。捉えたペシュメルガを相次いで処刑している。写真左の背後のモスクはモスルを象徴する大モスク。写真右は米国のジェームズ・ジェフリー元イラク大使と握手するクルディタン地域政府のバルザニ議長。ISは宣伝映像でこうした映像を並べることで、クルド人が「アメリカの手先」だと印象付けようとしている。(ニナワ・IS映像)

イラク軍に加え、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊もISは「アメリカと結託する十字軍同盟」と規定。捉えたペシュメルガを相次いで処刑している。写真左の背後のモスクはモスルを象徴する大モスク。写真右は米国のジェームズ・ジェフリー元イラク大使と握手するクルディタン地域政府のバルザニ議長。ISは宣伝映像でこうした映像を並べることで、クルド人が「アメリカの手先」だと印象付けようとしている。(ニナワ・IS映像)

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