イラク第2の都市モスルを昨年6月に制圧したIS。モハメッドは自ら志願して戦闘員となった。モスル近郊のIS戦闘員の8割は地元出身者だとモハメッドは言う。(モスル・IS映像)

イラク第2の都市モスルを昨年6月に制圧したIS。モハメッドは自ら志願して戦闘員となった。モスル近郊のIS戦闘員の8割は地元出身者だとモハメッドは言う。(モスル・IS映像)

◆拉致されたヤズディの女性をモスルで見たことがあるか?
モハメッド:
見たことはない。でも戦闘員たちが、ヤズディの女たちを買って楽しんでいることは知っている。自分はヤズディの女を欲しいとは思ったことはない。自分は結婚しているので一人で十分。仲間の戦闘員たちもそうだった。

◆彼女たちが「戦利品」として拉致されたことをどう思うか?
モハメッド:
ヤズディはアッラーを信じぬ者、悪魔崇拝者だ。だからレイプされても、それはしかたがない。彼女たちは結婚してイスラム教徒にならなければならない。そうすれば自由が与えられる。ISに入る前から、自分はそう思っていた。ヤズディの男たちでイスラム教に改宗しなかった者たちが殺されたのもしかたがないことだ。

◆あなたはイスラム教スンニ派だが、もしシーア派の民兵があなたの家に来て、あなたの奥さんがスンニだからとレイプしたり、シーア派にならなければならないとしたら、あなたはどう思うか?
モハメッド:
シーア派はそんなことはできない。なぜなら彼らもアッラーを信じぬ者だから。私たちだけができる。

◆キリスト教徒もモスルを追い出され、ISに家と財産を奪われた。どう思うか?それも教義としては認められる行為なのか?
モハメッド:
キリスト教徒の場合は、イスラム教徒になるか、税金を払うか、殺されるかだ。モスルにあるアッシリアの遺跡などが破壊されたが、しかたない。自分にとってISのいかなる判断も、アッラーの審判に基づくものであり、ベストだと考えている。
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