アパートの住民たちが専用井戸で水を汲んでいる。他の住民が利用出来ないように鉄製の蓋が設置されている。(2013年3月、平安南道平城市 ペク・ヒャン撮影)

アパートの住民たちが専用井戸で水を汲んでいる。他の住民が利用出来ないように鉄製の蓋が設置されている。(2013年3月、平安南道平城市 ペク・ヒャン撮影)

◇ポンプで地下水汲んで販売する業者も

劣悪な水道が改善しないため、余裕のある住民の中には、自ら作った手動ポンプを家や地下水の出る周辺に設置して利用したり、「湧き水販売所」を作って水を売ったりする者もいるという。水を容器に入れて配達して金儲けをする業者もいる。

「幹部やお金のある者たちらは、水質がいいと言われる湧き水や地下水を買って飲むのだが、 数日前には、水商売人らが水道水を湧き水だと騙して売ってケンカになり、殴らてお金を取られる事件があった」
と取材協力者は語った。

さらに、この取材協力者は
「会寧市の労働党委員会で、『自然水(電気の要らない自動供水システムと思われる)を使って水を供給をするためだ」として、工事費用として各世帯ごとに 10万ウォンずつ出すよう強要した。ところが金のある人は出せても金のない人は出せず、結局、工事が遅延されてしまった。工事の責任者だった党責任書記が 退職してしまい、その工事も(中断して)うやむやになったままだ」
と、党の無能ぶりを伝えた。

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