X氏によると事件の展開は次のようなものだった。被害者はいずれも四歳の子どもで、最初の犠牲者が出たのは9月14日。男児が水をたたえた畑に倒れているのを発見された。

検死の結果、体中の血が抜かれていることが判明するや、捜査にあたった会寧市の保安部(警察)はただごとではないと判断し、咸鏡北道レベルでの対応を求めた。

すぐに検察所属の法医学鑑定人や、保安部、保衛部の幹部たちが会寧市に派遣されてきたという。一般的な殺人事件の捜査に保衛部が関わることはないのだが、今回は収容所の跡地で起きた事件であったため加わったと見られる。

だが、こうした当局の対応をあざ笑うかのように、16日から18日にかけて、続けざまに第二、第三の遺体が発見された。16日に被害にあった女児は、前日、お菓子を手にした女性に声をかけられ、どこかへ連れて行かれる姿が目撃されていた。むごたらしく殺された娘の遺体に対面した女児の母は、精神を病んでしまったという。
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