ISの標的となったシンジャル住民
武装組織イスラム国(IS)がイラク北西部の町シンジャル一帯を制圧してから2年。町や村に暮らしてきたヤズディ教徒はISの標的となり、1000人以上が虐殺され、10万におよぶ住民が避難民となった。中心部は昨年、クルド部隊に奪還されたものの、近郊では今も激しい戦闘が続き、住民の帰還のめどは立っていない。また2000人を超える女性や子どもが拉致され、一部は今も行方不明のままだ。悲劇から2年。ヤズディ教徒が直面した苦悩と悲しみを振り返る連続写真報告の第1回。(玉本英子)

イラク北西部シンジャルの中心部。住民のほとんどがヤズディ教徒だ。これまで、時の政権やイスラム武装組織などから迫害や攻撃にさらされてきた。(2011年撮影・玉本英子)
イラク北西部シンジャルの中心部。住民のほとんどがヤズディ教徒だ。これまで、時の政権やイスラム武装組織などから迫害や攻撃にさらされてきた。(2011年撮影・玉本英子)
シンジャル山にあるヤズディ教の聖塔コッブ。聖人や名士が祀られていて、ヤズディ教徒の町や村にはこの塔がある。ゾロアスター教に通じるといわれるが、キリスト教徒やイスラム教などの影響も受けている。(2011年撮影・玉本英子)
シンジャル山にあるヤズディ教の聖塔コッブ。聖人や名士が祀られていて、ヤズディ教徒の町や村にはこの塔がある。ゾロアスター教に通じるといわれるが、キリスト教徒やイスラム教などの影響も受けている。(2011年撮影・玉本英子)
ヤズディ教徒の母語はクルド語。アラブ人やクルド人のイスラム教徒と隣り合わせのコミュニティで暮らしてきた。写真は結婚式の集まりで踊る人びと。(2012年撮影・玉本英子)
ヤズディ教徒の母語はクルド語。アラブ人やクルド人のイスラム教徒と隣り合わせのコミュニティで暮らしてきた。写真は結婚式の集まりで踊る人びと。(2012年撮影・玉本英子)


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