この軍関係者は、防護壁の強化の具体的な内容について次のように話した。

「ほとんどのトンネル陣地には石積みの防護壁が備えられているが、ミサイル攻撃を受けると破片で人命被害が増える可能性があるため、それをすべて取り壊して砂や土を入れた土嚢に替えて積み直している」

北朝鮮の軍事施設の多くは、地下や傾斜地にトンネルを掘って要塞化されている。朝鮮戦争で米軍の激しい空爆にさらされたことを教訓にしているのだ。トンネル陣地には、敵の空襲に備えた防弾扉が設置されているが、さらにそれ保護するために入り口に防護壁が築かれており、定期的な保守作業が行われる。

防護壁の強化作業について、この軍関係者は次のように述べた。
「新しく作られている防護壁は、トンネルの入口扉から5メートルの距離に、扉の高さより3メートル高く三角形に積むことになった。ところが、軍部隊に土嚢用の袋が不足しているため、(自身の所属する部隊では)近隣の農場まで動員し、袋を市場で購入している有り様だ」

※アジアプレスで、北朝鮮内部に中国の携帯電話を送って国内事情を調査している。

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