◆女性たち、子どもたちはどういう状況でしょうか?

アルラッカウィ氏:ISはラッカに暮らす、すべての人をコントロールしようとしています。女 性たちは外出の時、黒いヒジャブ(ベール)を被らなければいけません。もし通りで被っていなければ逮捕され、刑務所行きです。家族の男性が謝罪の紙を書い て裁判所へ提出しなければ出所できません。それでも女性がヒジャブを被らない場合はむち打ちの刑です。ほとんどの女性は恐れから、必要な時以外は外に出 ず、家でじっとしています。市内では一年前からすべての学校、大学も閉鎖されたままです。子どもたちに教育の機会はありません。イスラム寺院の中でコーラ ンを勉強する幼い子どものための学校のようなものはありますが...。

朝はアサド政権軍の空爆を受け、夜は米軍など有志連合軍の空爆におびえています。そして日中はISに監視され、死刑があり、斬首がある。市民にとって、ここは地獄です。(つづく)

内戦で輸送網が寸断され、商品や燃料が高騰。市民生活は困窮を極めている。女性は外出時、真っ黒いヒジャブを着用しなくてはならなくなった。(IS映像)

内戦で輸送網が寸断され、商品や燃料が高騰。市民生活は困窮を極めている。女性は外出時、真っ黒いヒジャブを着用しなくてはならなくなった。(IS映像)

インドネシアから参加したと名乗る外国人戦闘員。部隊によるが外国人戦闘員は地元住民の労働者の何倍もの給料をもらうなど、厚遇されているといわれる。(IS映像)

インドネシアから参加したと名乗る外国人戦闘員。部隊によるが外国人戦闘員は地元住民の労働者の何倍もの給料をもらうなど、厚遇されているといわれる。(IS映像)

カザフスタンから義勇戦闘員として参加したカザフ人部隊。この部隊はシリア東部の戦線に配属されたとみられ、宣伝映像ではカザフ語でジハード(聖戦)を呼びかけている。(IS映像)

カザフスタンから義勇戦闘員として参加したカザフ人部隊。この部隊はシリア東部の戦線に配属されたとみられ、宣伝映像ではカザフ語でジハード(聖戦)を呼びかけている。(IS映像)

支配地域ではISが独自に解釈したイスラム法(シャリーア)に基づく統治が行われるようになった。イラク・ファルージャの町に掲げられた看板には「慎み深さ」と書かれ、女性に黒いヒジャブ着用を推奨している。シリア・ラッカでも、女性は外でヒジャブを被らなければ投獄や鞭打ちなどの厳しい処罰を受ける。(IS映像)

支配地域ではISが独自に解釈したイスラム法(シャリーア)に基づく統治が行われるようになった。イラク・ファルージャの町に掲げられた看板には「慎み深さ」と書かれ、女性に黒いヒジャブ着用を推奨している。シリア・ラッカでも、女性は外でヒジャブを被らなければ投獄や鞭打ちなどの厳しい処罰を受ける。(IS映像)

2011年にシリアで反政府運動が始まると、中北部の都市ラッカでも反アサド政権の動きが広がった。当初、アレッポなどに比べて戦闘は激しくなかったものの、2013年、武装組織諸派が衝突し、その後はISが制圧した。いま、町は反対勢力への弾圧に加え、米軍とシリア政府軍双方からの空爆にさらされている。写真はシリア政府軍の戦車などを奪取し、ラッカ市内をパレードするISの部隊。(IS映像)

2011年にシリアで反政府運動が始まると、中北部の都市ラッカでも反アサド政権の動きが広がった。当初、アレッポなどに比べて戦闘は激しくなかったものの、2013年、武装組織諸派が衝突し、その後はISが制圧した。いま、町は反対勢力への弾圧に加え、米軍とシリア政府軍双方からの空爆にさらされている。写真はシリア政府軍の戦車などを奪取し、ラッカ市内をパレードするISの部隊。(IS映像)

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