(参考写真)北朝鮮の農村には老朽化した家が多い。今回の核実験による揺れで農村の家屋に被害が出たという。2007年10月沙里院市にて撮影アジアプレス

 

9月3日に北朝鮮が強行した核実験によって北部の広い地域で強い揺れが発生し、建物が倒壊したり家財道具が壊るなどの被害が出ていることが分かった。(カン・ジウォン)

◆地震か? 戦争か?
9月6日、咸鏡北道会寧(フェリョン)市に住むアジアプレス取材協力者は、核実験実施時の状況について次のように伝えてきた。
「大きく揺れたので地震だと思って飛び出ました。古いアパートに住む人たちは、崩れるのが恐ろしくて家に入れませんでした。台所の食器が落ちて割れ、戦争でも起きたかと思って肝をつぶしました」
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同日、咸鏡北道茂山(ムサン)郡に住む取材協力者も、
「ここも、地震のように家が大きく揺れて驚きました。その後(当局の)発表を聞いて、やっと核実験だったことが分かりました」と核実験時の様子について語った。

被害地域である会寧市と茂山郡は、核実験場のある咸鏡北道吉州(キルジュ)郡豊渓(プンゲ)里と、直線距離で各々約150キロ、約115キロ離れている。
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