(参考写真)両江道恵山市の公設市場。売っているのはほとんどが中国製品だ。2013年8月撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

 

9月11日の国連安保理制裁で原油と石油製品の北朝鮮輸出が制限されて以降、国内の燃料価格が高騰し、庶民がよく利用する「サービ車」と呼ばれる商業的交通手段に影響が出始めている。物価調査した協力者は
「バイクタクシーが、ガソリン価が上がって運行が減った。100キロ程度の距離は、以前は中国元70元くらいで乗れたのに、今では150元でも乗せてくれない」
と現地の実情を伝えた。

一方、中国と国境を接する北部地域の商人たちの間では、中国から商品が入って来なくなるという噂が広がって動揺が生じ、売り惜しみに走る商人もいて、当局は「デマだ」として噂の打ち消しに懸命だと、別の取材協力者が伝えてきた。各地の公設市場の運営と物価には、今のところ大きな変化がないということだ。
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮内に送って連絡を取り合っている。

【合わせて読みたい記事】
<北朝鮮内部>地方でガソリン価上昇 「人民考えず武器だけ作っている」と反発の声も
<北朝鮮内部>「核実験失敗でヒロシマのようになる」 飛び交う噂に当局ピリピリ
復刻連載「北のサラムたち1」第32回 在日朝鮮人一家4代の彷徨の果て(1) 乳飲み子を連れた難民女性

おすすめ<北朝鮮> 写真特集・無料動画… 

★新着記事