(参考写真) 検問所で青い制服の交通保安員が監視の目を光らせる。2011年1月平安南道にて撮影キム・ドンチョル(アジアプレス)

◆ベトナム訪問中にもし何かあったら…

トランプ氏との首脳会談のため、金正恩キム・ジョンウン)氏は2月23日に列車でベトナムに向かったが、国内では、保安当局と行政職員、労働党の幹部まで総動員して厳戒態勢が敷かれていることが分かった。ほぼ一週間に及ぶ留守中の「不測の事態」恐れてのことだと思われる。(カン・ジウォン)

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平安北道(ピョンアンプクド)などに住む複数の取材協力者が伝えてきたところによると、国内の警戒強化は2月前半から始まった。

「保安員(警察官)、保衛員(秘密警察官)が、ほぼ24時間体制で住宅街を巡回している。事件事故を予防するという名目だが、ちょっとしたことでも呼びとめられて言いがかりをつけられるので恐ろしい。」
協力者は国内の張りつめた空気をこのように伝える。

北部の別の都市では、住民に居住区の夜間の警備を命じ、地区の洞事務所(町役場に相当)の役人と地方政府の幹部が、毎晩8時から朝6時まで抜き打ちで検査に回っているという。
「見慣れない人間、他所から来ている者がいれば、住民が身元をチェックし、保安署に報告する仕組になっている」という。

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