◆自宅近くにミサイルが

戦争では、私の親戚の多くが命を落としました。父の実家はアレッポですが、そこでは叔母、彼女の娘、息子、双子の兄弟、夫など多くが爆撃で死にました。私自身も恐ろしい経験をしました。7年前、自宅近くでミサイル弾が炸裂し、その時、私は数メートル先にいました。どれほど怖かったか……。4つの家が破壊され、私の家も損傷しました。母がお腹に大けがをしました。

イドリブへの攻撃はずっと続いていて、怖いです。それと、これはイドリブ全土の話ではないのですが、私が嫌だなと思うのは、「シャリア(イスラム法)による統治」を主張する、化石のような考えを持った司法機関の当局者たちが、路上で取り締まりを始めることです。

内戦中も試験はある。写真はイドリブ北東カフル・タハリムでの試験の様子。(2020年9月1日:イドリブ教育局写真より)

セラピストになるのが私の夢です。画家、作家のようなアーティストにもなりたい。困っている人たちの心の支えになれるような人間になりたいとも願っています。今、世界の人たちとの交わりはありませんが、心理的に孤独とは思いません。SNSなどでつながることができるからです。

イドリブは厳しい状況に置かれています。でも、私は絶対に夢をあきらめません。そして希望を捨てません。この同じ世界に生きる、すべての若い人たちに何か言えるとしたら、自分自身はもちろんですが、家族や周りにいる人たちを大切にしてほしいです。そして、持っている夢をあきらめないで、と強く言いたいです。

イドリブ近郊カフル・タハリムで試験に臨む女子生徒。新型コロナ対策で教職員もマスク着用。(2020年8月末:イドリブ教育局写真より)

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