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大村さんのつぶやき日記、「日本製品は日本人に聞け」を読み、私にもアフリカで同様の経験があっただろうかと振り返ってみるも、金品を請われることや、日本のビザを取得するために便宜を計らってほしいと頼まれることは多々あったが、電化製品や機械への対応を請われたことは、ほとんど無かった。

「ジャッキー。ブルース・リー。日本人は皆、空手が得意」との認識でいる人々の割合は、私の体感では相当な割合であったため、その論理でいくと「ソニー。トヨタ。日本人は皆、機械は得意」となるはずなのだが…。

ひとつ、あった。スーダンで、インターネットがスーダンにもたらす効用についての講演を頼まれたことがあったのだった。
02年にスーダン・南ダルフール州の州都ニャラに滞在中、宿のご主人から「インターネットとはなんなのですか」と聞かれた。

ダルフールでは当時、インターネットの設備がどこにも無く、明日、インターネットが開通するとのことだった。このご主人は、これまでにニャラの町から一歩も外に出たことが無い方なのだが、知的好奇心が旺盛な人だった。

宿の滞在客との立ち話を通して、より正確な自分の世界観を構築しようと意識し続けている。新聞や雑誌などのニュースソースは政府の管理下に置かれており、外国にでも行かない限りは、著しく偏った情報しか得られないと嘆いていた。

そんなご主人にとって、ニャラにいながらにして外部の情報にアクセスできることは、夢のような話であったに違いない。インターネットの仕組みとそこから得られる様々なコンテンツについてを説明すると、目を丸くして驚いていた。
ニャラでまず初めに設備が導入される場所は、ニャラ大学。早速私は、大学を訪れてみることにした。
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