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ナイジェリアはアフリカ最大の人口を持ち、その人口を構成する民族は80とも200とも言われている。また、北部ではイスラム教が、南部ではキリスト教が信仰されている。

数々の「異なる他者」と同じ国民として共存していくなかで、他者との向かい合いかたが洗練されてきたのだろうと想像された。異なる価値観を持った相手と暮らして行くには、互いに耳を傾け、互いに自身についてを話すことが必要だろう。

現在のナイジェリアにおいても民族間・宗教間の対立は大きな課題となっているが、対立しないような向かい合いかたを、人々はわかっているように感じられた。
現在のナイジェリアでは連邦制が取られ、各州の特色は外来者の目にもわかるほど異なっている。遷都の際には、すべての人々に平等にと、ナイジェリアのど真ん中のなにもない場所を切り開いて、映画ブレードランナーの世界観が想起されるような新都アブジャをつくった。

02年に私がアブジャを訪れた際には、中心部のまったく同じ広さの敷地に、全く同じ高さの、イスラム教とキリスト教の教会が建設中だった。人にも行政にも、バランス感の意識が、強く作用しているように思う。
残念ながらラゴスをはじめとする南部の地域を訪れたことは無いため、果たして南部が本当に危険なのかどうかは、まだわからないでいる。

それでも、私は2度にわたってナイジェリアを訪れることで、ナイジェリアに関する負のウワサは、国全体を印象付けるようなものではないことがよくわかった。
火の無いところに煙は立たず。けれど、話半分で。ウワサと向き合うときも、バランス感覚を持ち合わせていたい。
最後になってしまいましたが、この回で掲載した写真の説明を。
「ナイジェリアのウワサ-上」
中西部の町モクワで見かけた少女。
「ナイジェリアのウワサ-中」
ヤシケラから伸びる道。このような悪路は少なく、国内全域に見事な舗装路が張り巡らされている。
「ナイジェリアのウワサ-下」
アブジャのモスク