黒田軍団の遺志を継ぐジャーナリスト集団うずみ火が挑んだ、関西電力と原発の現在過去未来。
3・11以来原発本と東電本は多く発行されていますが、地方原発について語られることは少ない現状、若狭に日本一の原発密集地を持ち、30キロ圏内に琵琶湖を持つ関西人は原発のある未来を選ぶのか否か。
関西電力と原発について関西人が主体的に考えるための1冊です。

巻末座談会にはフリーアナウンサーの山本浩之さんが参加。
1か月間福島に住んで取材をした体験を踏まえた議論を展開してます。

kandentogenpatsu定価: 1,620 円(税込)
発行年月日:2014/05/06
ISBN-10:4901908863
ISBN-13:9784901908863
判型:B6、342ページ
発行形態:単行本
出版社:西日本出版社

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【著者】
うずみ火編集部/矢野 宏・高橋 宏
特別参加/山本浩之

■ 矢野 宏(ヤノ ヒロシ)
1959年生まれ。愛媛県出身。元黒田ジャーナル記者。「新聞うずみ火」代表。関西大学非常勤講師

■ 高橋 宏(タカハシ ヒロシ)
1962年生まれ、埼玉県出身。元共同通信記者。「新聞うずみ火」編集委員。和歌山信愛女子短期大学准教授、プール学院大学非常勤講師。専門はメディア論、ジャーナリズム論、科学技術社会論

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【目次】

第1章 関西で原発事故が起きたら
1-1 原発危険度ランキング
若狭湾原発銀座・危険な原発は・原発の老朽化
1-2 原発シミュレーション
巨大都市近郊への集中立地・拡張シミュレーション
1-3 琵琶湖は守れるか
高速増殖炉「もんじゅ」・関西の水がめを直撃・除染の難しさ
1-4 関西電力の安全対策
関電からの回答

第2章 関電の歴史
2-1 電気事業の始まり
風吹けど燈明消えず・群雄割拠の時代・「電力の鬼」による電力再編
2-2 電力の分割・民営化
小林一三の愛弟子・阪急の労組を割った男・最強の労働組合「電産」・電産を割る・ビッグプロジェクト
2-3 クロヨンの次は原子力
第五福竜丸・「万国博覧会に原子の灯を」・行き詰まった新規立地
2-4 関電争議
60年安保闘争・反共労務対策・関電争議

第3章 国策としての原子力
3-1 3・11の後で
このまま脱原発か、推進か・関西電力のトップ・地域をリードする電力会社・背に腹は代えられない
3-2 関電前抗議へ
一人歩きする電力供給量・大飯原発再稼働・市民らの訴え・不当逮捕
3-3 節電要請
「計画停電もありうる」・火力発電を止めていた・必要なかった再稼働
3-4 電力浪費社会
電力消費量の増大・深夜電力の普及
3-5 総括原価方式と原発三法交付金
「星野さ~ん」・損をしない「打出の小槌」・「東京からカネを送らせろ」・多額の寄付金
3-6 見直された原発ゼロ政策
自民圧勝・財界と労働組合からも・アメリカからの圧力・世論調査
3-7 橋下市長の変節
「選択」・橋下ブラックアウト・株主総会
3-8 原発とメディア
大飯原発再稼働を後押し(2012年)・朝日新聞の原発報道・マスコミのタブー・たね蒔きジャーナル・科学報道の落とし穴

第4章 原発の未来
4-1 たまり続ける使用済み核燃料
再処理工場の遅れ・限界に近づきつつある燃料保管・中間貯蔵施設の建設は不透明
4-2 高レベル放射性廃棄物の最終処分
史上最悪のゴミ・課題が山積の地層処分・決まらない最終処分地
4-3 廃炉ビジネス
避けて通れない課題・廃炉作業の問題点・ビジネスとしての可能性
4-4 ドイツの脱原発政策
メルケル首相の決断・フクシマ前は推進・再生可能エネルギー

座談会 「原発」を語り合う

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