座り込んで口いっぱいに何かを食べている兵士。北朝鮮の男性は17歳から入隊し、10年間服務しなければならない。幼さの残る顔立ちを見るに、食べ盛りの年頃なのだろう。北朝鮮ではここ２，３年、軍隊の食糧難が顕著になった。下級兵士が食べ物を求め家々を訪ね歩く姿は今や珍しいものではない。2011年1月平安北道 撮影：金東哲（キム・ドンチョル）
平壌を東西に走る大河、大同江（テドンガン）のたもとでの一コマ。農村からイチゴを運んできた「運び屋」と、市場で売るために仕入れにきた「小売商人」が値段の交渉をしている。男性も職場に一定の賄賂を納めることで、出勤を免除される。そうした男性の多くは「運び屋」のような力仕事で収入を得る。2011年6月平壌 撮影：具光鎬（ク・グァンホ）
「コチェビ（ホームレス）」は子どもだけではない。大人のコチェビもいる。50歳のこの男性は、職も家も家族も失い、炭鉱町で石炭を拾い集め売ることで糊口をしのいでいるという。撮影者に向かって涙ながらに「なんでもするから仕事をくれ」と訴えかけた。2011年2月 平安北道 撮影：金東哲（キム・ドンチョル）
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