平和のための民族ダンスを踊る人々。(撮影:玉本英子・2013年3月19日・イラク北部アルビル)

 

◆北部アルビルで 民族と宗派超えて平和呼びかける
イラク北部のクルド自治区のアルビルで19日夕刻、クルドの新年と自由を祝う大ダンス大会(メディア省主催)が行われ、民族衣装を着た6000人以上の市民が、手と手をつなぎ、民族のダンスを踊りながら、平和を願った。
市内中心地にそびえ立つアルビル城を囲むように市民が集まった。

「クルド人、アラブ人、トルコマン人、キリスト教徒、みんなで手をつなぎ平和のために踊りましょう」
とのアナウンスとともに、手をつなぎ、民族のダンスを踊り始めた。
地元市民だけではなくイラク各地からの訪れた観光客なども踊りを楽しんだ。
バグダッドから来たハラ・アルバィーンさん(30)は
「民族、宗教に関係なく、人々が手をつないで踊ることで心がひとつになれた気がした。この思いがイラク全土に広がれば」
と話す。

アルビル城そばの広場には、イラク各地からの来た数万人でごったがえした。(撮影:玉本英子・2013年3月19日・イラク北部アルビル)

 

当初は「6000人が同時に民族の踊りを踊るギネスに挑戦」というふれこみだったが、申請はしていなかったようで、公式記録としては認められない模様。しかし、人々は踊りに参加できたことに満足した様子だった。
同日、首都バグダッドなどでは爆弾事件などが発生、50人を越える死者が出た。イラク開戦から10年、困難に苦しむ人びとは後を絶たない。
【イラク・アルビル 玉本英子】

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