◇北朝鮮の妨害電波で中国側の携帯電話が不通に
取材の間、豆満江沿いのあちこちで携帯電話が不通になった。北朝鮮当局が国境地帯の住民による、中国キャリアの携帯電話の使用を防ぐために発している妨害電波が原因だ。
南坪鎮では特に、携帯電話が完全に不通となった。郊外に出ると多少は改善され、さらに上流の崇善鎮ではなんとか通話が可能だった。全体的に豆満江上流地域では、携帯電話が使えないことの方が多かった。

上流の崇善鎮から見る北朝鮮。両江道と咸鏡北道の境界の三長(サムジャン)地区 2013年8月撮影

上流の崇善鎮から見る北朝鮮。両江道と咸鏡北道の境界の三長(サムジャン)地区 2013年8月撮影

北朝鮮側の建物。「先軍朝鮮の太陽・金正恩将軍万歳!」とある。2013年8月撮影

北朝鮮側の建物。「先軍朝鮮の太陽・金正恩将軍万歳!」とある。2013年8月撮影

◇豆満江沿いに新しい堤防工事はじまる
南坪鎮から図們市までの豆満江沿いの長い区間にかけて、堤防工事が始まったのも、今回の取材で判明した新たな事実だ。しかし、この堤防が単純に治水のためのものなのか、北朝鮮の住民の脱北行為などと関連したものなのかは、確認できなかった。

豆満江沿いでは、新たな堤防工事が進んでいた。2013年8月、南坪鎮で撮影。

豆満江沿いでは、新たな堤防工事が進んでいた。2013年8月、南坪鎮で撮影。

完成間近の堤防。2013年8月撮影。

完成間近の堤防。2013年8月撮影。

豆満江上流域は、昨年鉄条網で覆われた。このあたりで川幅は20メートルほど。 2013年8月撮影。

豆満江上流域は、昨年鉄条網で覆われた。このあたりで川幅は20メートルほど。
2013年8月撮影。

(おわり)
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