メディアがほとんど取り上げなかった特別秘書問題

橋下氏は自身に批判的な記事を書く新聞や雑誌にも、攻撃的な批判を加えてきた。その成果なのかどうかはわからないが、条例まで作って採用した特別秘書に絡む様々な問題について、新聞もテレビもほとんど取り上げなかった。

市長の特別秘書の奥下剛光氏は、橋下徹後援会会長・奥下素子氏の息子。2008年から2012年までの4年間の政治資金収支報告書を見ると、奥下秘 書の親族が3479万円を支出している。多くがパーティ券のあっせんである。これは4年間に集められた政治資金総額の3割ほどになる。このため最大の支援 者の息子の「情実採用」が疑われたのだ。この件では、大阪市の住民から提訴されている。

また奥下氏は、橋下氏が関わった選挙のたびに休職と復職を繰り返し、大阪市民の税金を使って、大阪市の仕事ではなく、まるで橋下氏の「私設秘書」のように維新の会の仕事をしていたと批判を浴びている。しかし、この問題も新聞、テレビが報じることは皆無であった。
誰が「橋下徹」をつくったか...

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