北朝鮮では、国家の最高指導者を除くすべての人々に課せられた義務がある。「生活総和」と「政治学習」だ。生活総和とは、簡単に言うと〝反省会〟のことだ。中学生は学校で、農民は協同農場で、労働者は職場で、少なくとも週一回集められて、自分の生活態度や職務の欠陥を告白・反省し、学友や同僚や隣人のそれを批判しなければならない。

だがその目的は、金日成氏や金正日氏、そして金正恩氏に対する忠誠の度合いをチェックすることにある。すべての北朝鮮の人たちをうんざりさせる生活総和はどのように行われているのだろうか?

以下は咸鏡北道の清津(チョンジン)市のさる企業所で行われた生活総和の現場の音声を録取したものである。取材したのは2006年と少し古いのだが、最近脱北した人に音声を聞いてもらったところ、「生活総和の内容とやり方は基本的に同じだ」ということであった。実際の音声では、幹部は口汚い言葉で怒鳴り散らしており、参加者に同情を禁じ得ない。やり取りの中に「職盟」とあるのは「朝鮮職業総同盟」のことで、労働党傘下の勤労者団体である。(取材 リ・ジュン/整理 石丸次郎)
生活総和

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