5就職が難しく危険な仕事しかない

脱北者は外国人扱いされて無視され、仕事といえば、工事現場や高温、有害な労働のような危険な仕事ばかりである。仕事中に事故に遭ったり病気にかかったりしても治療が受けられない人が多い。
※このパートでは、保衛部の講演者が参加者に、「南朝鮮はこんなに惨めなだが、あなたがもし行ったら何ができますか?」と質問したという。

6韓国の幹部の月給は200万ウォン。生活はぎりぎり

韓国の幹部の給料は普通200万ウォン。その中から税金を取られると、実際に残る金は100万ウォンにもならない。この金で子供の勉強をさせなければならず、食品価格も高くて3人家族が食べていくのも大変だ。脱北者は1日に9~10時間工事現場で働いても、受け取るのは120万ウォンほどだ。 税金を払ったら食べ行くこともできない。

7脱北者が北朝鮮に残る家族に送るお金

韓国から北朝鮮の家族へ送られる金は、脱北した者のものではなく韓国当局が我われの制度を圧殺するために高い利息を付けて貸した金だ。韓国で豊かに暮らしているように見せかけて家族に送金して来るが、それは脱北を誘導するためである。
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◆韓国で売春する娘との通話録音まで「公開」

講習では、昨年脱北して韓国にいった女性が、北朝鮮に残る母親と通話したという音声も聞かせたという。通話内容は、韓国に行った女性が、仕事がなくてカラオケで体を売っているというものだった。講習の最後には、「北朝鮮に帰ってきた者は寛大に許す」として「再入北者」らの「幸せな生活」を紹介したという。
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この「脱北防止」講習に参加した幹部たちの反応はどうだったのだろう。協力者は参加者から聞いた話を次のように伝えた。

「参加者の中には、脱北者の韓国での悲惨な暮らしに涙を流す人がいた。また韓国にがっかりしたという表情の人もいた。『お粥を食べることになっても自分の国で気楽に暮らそう』と言う人もいた。『(韓国から)お金を送って来たとしても受け取ってはならない』と言う人もいた」

しかし、これらの講習後の反応は、人前でかつ保衛部による講習の直後なので、本音が言えずにむしろ演技していると考えるのが自然だと考えられる。

アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮内に投入し連絡を取り合っている。

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