今回の調査で、地方でバスや「サービ車」の運行が激減しており、燃料価格が高騰しているいることがわかった。燃料の供給になんらかの制限がかけられたため、市場でも燃料の流通が減っているのと推測される。

運送手段の停滞によって物価の上昇も始まっているようだ。取材協力者は
「すべての物価が、じりじり上昇傾向だ。といっても、モノを売らないという現象は起こっていない」
と延べた。

5月10日時点の食糧価格は、二都市平均で国内産白米が5100ウォン= 約68円、トウモロコシは2700ウォン=約35円(1キロ当たり)。二か月前に比べ白米は約7%、トウモロコシは30%上昇している。

また北朝鮮ウォンの対中国人民元の実勢交換レートは、1元=12400ウォンで、二か月前に比べ4%下落している。

中国が北朝鮮に対する燃料供給を制限したことはまだ確認されていない。それでも燃料価格が急騰しているのは、先々の燃料難を予測した北朝鮮当局が、外貨節約と燃料備蓄のために国内のガソリン流通を強く統制しているためだと考えられる。

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