衛生医療中隊は、安定化拠点での救護・処置だけでなく、戦闘現場での負傷兵の収容、処置後の病院への搬送なども担う。さらに負傷兵を運んだ都市部の病院も、ミサイルや自爆ドローン・シャヘドの攻撃で被害を受けている。(2025年4月・ドネツク州前線・撮影・玉本英子)
「長期におよぶ過酷な戦闘で、前線兵士たちの心は追い詰められている」と話す。(2025年4月・ドネツク州前線・撮影・玉本英子)◆追いつめられる前線兵士
デニス隊長は、別の負傷兵の話もしてくれた。
「重傷を負って運ばれてきた兵士がいました。裂傷は深く、ひどい出血でした。激痛に襲われているはずの彼は、安堵の表情を浮かべてこう言ったんです。『やっと…これで家に帰れる…』。長期におよぶ過酷な戦闘で、前線の兵士たちの心はそれほど追い詰められているんです」
終わりの見えない戦闘のなかで、双方に多数の死傷者が出続けている。
義足の元兵士の姿を各地でよく見かける。その数は年を追うごとに増えている。戦傷者のリハビリと心のサポート、生活再建も課題となる。(2025年6月・ウクライナ中部・ウマニ・撮影・玉本英子)
第5独立強襲旅団とは別のポクロウシク近郊の部隊の救急車。救急車でも自爆ドローンで狙われるため、ルーフ部分に無線ドローンの無線妨害装置(ジャマー)アンテナが取り付けられている。ただし、有線式ドローンには効かない。(2025年4月・ドネツク州前線・撮影・玉本英子)※ 取材時から少し時間が経過しての掲載ですが、部隊配置などの情報を考慮して時間差が出ています。また任務中の兵士はフルネームが出せない場合があり、兵士のコールサイン(ポズブノイ)名で表記することがあります。