ワールドカップアジア予選・日本VSイラン戦。10万人以上の熱狂的なイラン人に囲まれ、ヘルメット姿で応援する日本人たち。テヘランより、大村一朗とさとうさちこの観戦記。
<大村一朗の観戦記>
イラン人サポーターはどこだ

イランの正月のお供え、ハフト・スィーン(7つのSで始まる縁起物)。

3月21日、ヒジュラ太陽暦を暦とするイランでは、閏年を除けば毎年この日に新年を迎える。1384年の正月は、新春の名にふさわしい、梅もほころぶ暖かな日差しとともに訪れた。

人々は真新しい服で親戚まわりをし、子供たちはお年玉の金額に胸ふくらます。テレビでは、かくし芸大会こそないものの、外国映画が目白押しだ。

今年は、その晴れやかな正月休みに、ワールドカップ・アジア地区最終予選日本戦という大イベントが加わった。かつて日本のアニメ『キャプテン翼』が国民的人気を博したほどのサッカー大国である。町を歩けば日本戦の話題には事欠かない。誰もが無邪気に「イランが勝つ!!」と私を挑発した。

ところが、スタジアムまで足を運んで日本戦を観戦しようというテヘラン市民にはなかなか出会えない。大のサッカー好きを自称しながら、「テレビで観ている方が、解説はしてくれるし、肝心なシーンは繰り返してくれるし……快適だろ?」などと軟弱なことを言う若いもんが実に多い。

わたしはイランの本物のサッカーファンに会いたいと思った。今回わたしは現地の日本人会を通してチケットを手に入れ、試合当日はかれらと団体行動をとらなければならない。つまり試合当日はイラン側サポーターとの接触は望めないのである。
試合前日の24日、わたしは日本、イラン両代表チームが公開練習をしているアザディ・スタジアムへ向かった。そこできっとイラン代表チームへの熱い思いをたぎらせたイラン人サポーターに出会えると思ったのだ。

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