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APN_080613_iran_DSCN0508【変わらぬ夕方の渋滞風景 古びた国産車の割合が随分と減った】(テヘランで/撮影:大村一朗)

大村一朗~本日よりブログ開設します (08/06/13)
ほぼ1年ぶりにイランに戻ってきた。
テヘランの町は、1年前とあまり変わっていないように見える。しかし、行き慣れた場所に足を向けてみると、新しいファーストフードの店やブティック、新設された銀行のこぎれいな支店などが、至るところで目に付く。

市営バスに混じって、多くの民営の路線バスが走るようになり、バスの待ち時間は1年前と比べてずいぶん短縮されたようだ。
町行く人の装いも春に合わせて明るく、特に女性の服装は、保守強硬派と呼ばれるアフマディネジャード政権の標的にはされていないことを十分に物語る、おしゃれで個性的なものが目についた。今年は、黄色が流行っているらしい。

一方で、物価の上昇は目を見張るものがある。交通費、賃貸料、雑貨、食品、程度の差こそあれ、ほとんどすべてのものの値段が、1.5倍から2倍近くに跳ね上がっている。

もともとイランでは毎年10パーセント程度のインフレが続いており、それに伴い公務員の給与も毎年その分上乗せされていたが、今年の激しいインフレに例年通りの上乗せでは、家計が成り立たないのは明らかだ。公式発表では、今年のインフレは20パーセントというが、実際には明らかにそれを上回っている。

政府はさかんに、これは世界規模での物価高騰と西側による経済制裁が原因であると言っている。野党系列のメディアはそうした大統領の発言を責任転嫁であると非難し、保守派の重鎮たちからも現内閣の経済政策へ非難の声が上がっている。そして、とうとう4月下旬、経済財政相が大統領のやり方に痛烈な批判を浴びせながら辞任した。
一年後に迫った大統領選挙へ向け、イランの時事問題や、テヘランの街角から垣間見る人々の暮らしを、これからブログでお伝えしてゆきます。

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