2008/11/20(木)イラン~虐待騒動

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アパートの窓より

アパートの隣の部屋から子供の泣き声が聞こえてくる。その家の3歳になる一人娘ヤサミーちゃんが叱られているようだ。

その泣き声が次第に叫び声に変わってくる。と同時に、母親のヒステリックな声も高まり、ドタン、バタンと家中がひっくり変えるような音まで聞こえてくる。

母親の狂ったような叫び声から、もはや理性を逸した虐待が加えられているのは明かだった。
心配だから見に行ってこいと相方に言われて玄関を出ると、アパートの階段の踊り場には母子の絶叫が響き渡っていた。尋常ではないその声に怖気づいていると、面倒見の良い階下の奥さんが階段を上がってきた。
「何なのよこの騒ぎは。さっきからものすごい叫び声が続いてて、子供殺すんじゃないかって心配で心配で」

「ノックしてみましょうか?」
「待って。うちの隣にも声かけてみるから」
下の奥さんは階下のもう一世帯に声をかけ、そこの夫を連れて上がってきた。このアパートは各階二世帯が住む三階建てのアパートで、一階は店舗なので、実質4世帯が暮らしている。つまり残りの三世帯の住人が集まってきたわけだ。

ドアの向こうからは相変わらず母子の叫び声が聞こえてくる。下の奥さんが意を決した顔で「行くわよ」とドアをノックした。叫び声が収まり、15秒ほどしてドアが開いた。チャドールをかぶった、意外に涼しい顔の母親が顔を出した。
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