イラン国営放送ラジオ放送収録スタジオにて。

イラン国営放送ラジオ放送収録スタジオにて。

 

◆夫婦でアルバイトを始める

イランで迎える3度目の春、私と妻はイラン国営放送でアルバイトを始めることになった。

イラン国営放送(以下IRIB)には、国内向けのテレビ、ラジオ事業のほか、海外向けの国際放送部門がある。国際部門では、世界主要言語によるテレ ビ放送とともに、32カ国の言語による短波放送も行っている。私たちが働くことになったのは、そうした短波放送局の中のひとつ、ラジオ日本語課という部署 である。

なぜそんなところで働くようになったのかというと、デホダ時代の同級生からの紹介だった。偶然、ラジオ日本語課が翻訳スタッフとアナウンサーを募集 しており、面接と簡単な筆記試験を受け、私は翻訳スタッフに、妻はアナウンサーに採用されたのだ。その後、男性アナウンサーも一人いた方がいいだろうとい うことで、私はもときどきスタジオに入ることになった。

アルボルズ山脈を見上げるテヘラン北部の一角に、IRIBの広大な敷地が広がっている。芝生と季節の花が整備された公園のような敷地は、社内巡回バスが走るほど広く、正門から国際放送ビルまで、歩けば優に15分はかかる。

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