
イランの革命記念日で、最高指導者のポスターを自転車に取り付けていた男性(撮影筆者/2010年)
◆イスラム革命勝利31周年記念日
激しい衝突の起こったアーシュラーからおよそ1カ月半、早くも次の機会が訪れていた。例年ならお祭り気分の漂うイスラム革命勝利記念日。政府は全ての政府機関と公的機関の職員、その家族を動員し、パレードへの参加を国民に呼びかけている。一方、改革派もこれに乗じて抗議デモの開催を呼びかけていた。事態のなりゆきを内外が注目していた。
2月11日、イスラム革命勝利31周年記念日の朝を迎えた私は、およそ5カ月ぶりにイランに戻ったばかりの妻と子に笑顔で手を振り、家を出た。今日は勤め先の放送局の仕事としてパレードを取材することになっていたから、取材許可証を持たされていた。怖いものなしだ。
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