(※2003年初出のアーカイブ記事。情報等は当時のまま)

砂塵とともに

カブールのはずれの広大な墓地の片隅にあるザルミーナの墓。訪れる人は誰もいない。(2002年撮影:玉本英子)

私は取材をしながら、アフガニスタンとどう向き合えばいいのか、ずっと考え続けてきた。

タリバン政権崩壊後、女性が再び教育を受けることができるようになり、公務員や教員などの役職にも復帰しつつある。
一方で、とくに地方の女性がおかれた状況が大きくは変わったわけではない。

強姦され、一族の恥として身を隠して生きなければならない女性。夫に反抗したとして、顔に硫酸をかけられた妻。
そんな話はあとを絶たない。

こうした現実のなかで、少しでも未来を切り開こうと、立ちはだかる問題に取り組む女性たちの姿も見てきた。
何十年も世界から放置されてきたこの国は、「テロとの戦い」でアメリカ主導の多国籍軍が介入したことで、状況が一変した。だが、タリバンが去って、すべての問題は解決するのだろうか。

ほんとうの変化がわかるのは、何年も先のことだろう。
そのとき、状況は今よりも良くなっているかもしれないし、何も変わってないかもしれない。
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