勤続29年の渡辺さんは「年収で200万円も減らされました」。年間休日も運転手だけ73日にまで減らされた(助役93日、事務員104日)。ちなみに、阪急バスは108日、神姫バス(姫路市)も105日ある。

「年間休日を減らされた上、公休出勤もある」と、久田喜計書記長(37)は説明する。「上司からは公休出勤を命じられて断ると、『お前には期待して いたが、がっかりしたわ』とか、『会社の言うことは絶対や』などと半ば恫喝され、4カ月近く休みなしの119日連続勤務させられた運転手もいました」

しかも、1日の拘束時間は平均13~15時間。分社化前には労働時間に含まれていたターミナルでの待ち時間やバスの乗り換え時間などもみなされなくなり、時間外手当はカット。そんな賃金・労働条件の劣悪さから、職場を去る仲間があとを絶たなかったという。

分社化から1年後、久田さんら数人の運転手が山陽電鉄労組や会社に対して、「バス運転者の労働時間等の改善基準」に違反しているのではないかと訴えたが、まったく改善されない。

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